医療ジャーナリスト 稲葉公子(いなばきみこ)
日本人はカルシウムが不足している
今、日本人のカルシウム不足が問題になっています。骨粗しょう症(骨がもろくなる病気)は、高齢の女性に多かったのが、近年は、若年層にも増えています。また、カルシウム不足になると、神経や細胞、筋肉にストレスがかかり、ガンや動脈硬化、糖尿病などの原因になりかねません。
そこで、積極的にカルシウムをとるべきなのですが、注意したいのは、カルシウムには体に良いものと、そうでないものがあることです。市販のサプリメントの多くは、製造過程で微弱な電気を帯びた、イオン化カルシウムになっているようです。
イオン化されたものは、骨や歯に届く前に、血管内や筋肉・神経細胞などに沈着し、動脈硬化や腎臓結石などを招く危険性があるといわれています。
また、イオン化カルシウムは、体への吸収が速く、血中カルシウム濃度が急激に上昇します。すると、濃度を調整するために、カルシウムが尿から体外に排出。そして、体内のカルシウムが不足してくると、骨のカルシウムを溶かして補おうとするので、逆にカルシウム不足を招いてしまいかねません。
一方の、体によいカルシウムは、小魚や野菜、海藻など、自然の食品に含まれています。とはいえ、これらの食物だけで、必要量を補充するには限界があります。そこでお勧めなのが、貝の化石に含まれる「風化貝化石カルシウム」です。
なかでも、カミオニシキ貝の化石は、体に吸収されやすい炭酸カルシウムを95%も含有。これならイオン化されていないので穏やかに体に吸収され、骨まで届きます。早速、風化貝カルシウムを、健康づくりに役立ててみてはいかがでしょうか。
~ 壮快2008.3 ~
例年行われている国民栄養調査でいつも不足が指摘されるのは、カルシウムだ。厚労省が数年前に策定した「健康日本21」でも、「栄養」の中の1つの項目に「カルシウムに富む食品の摂取量の増加」が記載され、乳製品はもちろんのこと、乳製品以外でカルシウムを多く含む豆類、緑黄色野菜ももう少し多く食べることが推奨されたばかりだ。しかし、牛乳や乳製品の摂取過多は、”脱灰”を引き起こし、骨折のリスクを高めることになる。
※乳製品の摂取量が世界一のスウェーデンでは、骨粗鬆症の割合が世界一高いことでも知られている。
国民栄養調査では、成人は1日600㎎以上が必要とされるのだが、日本人は1日平均500㎎前後しか補給していないことが指摘されている。
骨粗鬆症の改善や骨密度を高めるには、非活性カルシウム(善玉カルシウム)の補給が役立つ。
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